ミニシアター「シネモンド」の15周年記念パーティ@石川

スタッフ日記

石川県在住の遠隔地スタッフ、コハラです。

石川唯一のミニシアター「シネモンド」の15周年記念パーティに行ってきました!

シネモンドは、金沢市中心部の香林坊109の4階にある90席の小さな映画館です。
この15年の間に石川県ではシネマコンプレックスが林立し、ミニシアターには厳しい状況の中、地域の人たちに愛され、親しまれて年間150本
ものシネモンドならではの映画を上映し続けてきてくださいました。

今回の15周年にあたっての【ファンファーレ・ロマンギャルド生演奏付き無声映画上映会】+【開館15周年パーティ】の費用はFAVVOでのクラウ
ドファンディングを利用したところ、35万円の資金がわずか四日間で集まったのです。
https://faavo.jp/ishikawa/project/146

黒沢清監督、若松孝二監督、河瀬直美監督、想田和弘監督、大森南朋さん、西島秀俊さん、加瀬亮さんといったそうそうたる映画監督・俳優さ
んも来館されていますが、最多登壇記録保持者はなんと、是枝裕和監督!

鎌仲映画も2006年の特集「Here & There ~六ヶ所村からパレスチナまで~」、2010年の「ミツバチの羽音と地球の回転」でお呼びいただいて
います。

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15周年に当たり、鎌仲監督もメッセージを送りましたので、ご紹介させていただきます。

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シネモンドのみなさま

自分が住んでいる街で映画を観るしあわせ。
それが当たり前にあった時代は過ぎてしまった。
映画を愛する人が、映画を観る場所をつくる
そして守る、時代となった。
そんな時代に映画を、しかもドキュメンタリー映画を
しかもしかも、核なんかテーマにしている私にとって
シネモンドさんで上映していただけることがどんなに
ありがたいことだったか。
金沢という街で、映画を愛する、地域のために何かしたいと
動く人たちと出会えて私の映画は人々に届きました。
15周年、おめでとうございます!
15年の歳月にどれだけの苦労や歓びがあったことか、
その一端でも参加できたこと、こんなうれしいことはないです。
私も映画をこれからも、できる限り作り続けていきます。
そしてシネモンドさんで上映をしていただけるように、
まだまだ長く、愛されるコミュニティシネマとして
生き延びてくださいね。

心からのありがとうを込めて。

鎌仲ひとみ

*****

当日のパーティは、オーガニックなお弁当をいただきながら、15年間の全上映作品のチラシをスライドで順々に映し、土肥悦子代表と北中元支配人、上野支配人が、思い出話や裏話を語り合いました。

作品によっては客席からちいさな歓声が上がり、シネモンドの15年の歴史と、客席から見る私たち一人ひとりの歴史が交錯して、なんともいえない懐かしくあまずっぱい想いのする、いい時間でした。

シネモンドクイズもあり、○×で答えて、全問正解で10人に残った私は、 狙っていた是枝監督サイン入り「ワンダフルライフ」の小説本というお 宝をGETいたしました!

来年には、経営存続をかけて再度、運営資金のクラウドファンディング に挑む、シネモンド。5年後にはみんなで20周年を祝えるように、仲間たちと末永く応援してゆきたいと思っております!

シネモンドのみなさん、15周年、本当におめでとうございます!

そして、映画を愛する全国のみなさん、地元のミニシアターを守り抜いてまいりましょう!

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【映画】映画館運営にもクラウドファンディング導入  シネモンド (金沢)来年計画  (北陸中日新聞 2013年11月29日)
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/bunka/list/201311/CK2013112902000226.html

 経営立て直しへ イベント費用35万円は4日間で達成

経営の厳しい独立系映画館や映画の製作に、インターネットを通じ不特定多数から資金を募るクラウドファンディングを利用するケースが増えている。石川県内唯一のミニシアター「シネモンド」も、開館十五周年を迎える十二月に計画する記念イベントの費用として三十五万円を募り、四日間で目標を達成した。今回はイベント限定の試みだが、来年は運営費を集めることも検討する。(松岡等)

「金沢の人たちにこんなに支えられているんだとひしひしと感じた」。わずか四日での目標到達に、シネモンド代表の土肥悦子さんは感慨深げだ。

 一方で「年々入場者は減少し、一年間の運営費の不足は四百万円。通常の会社経営なら早く畳んだほうがいいだろうと思う。この数年は『本当に必要とされているのか。お客さんが来てくれないのに、なんで運営しているんだろう』と自問する日々だった」と率直に打ち明けた。クラウドファンディング活用は、経営状況についてスタッフと議論した中から出てきたアイデアだったという。

 シネモンドは一九九八年、映画配給会社に勤務経験のある土肥さんが開館した。ハリウッドや国内大手が配給しない作品や、採算に合わずとも他が上映しないドキュメンタリーなど、多様な映画を提供してきた。シネコン進出で、市中心部の映画館が次々に閉館していく中、まちなかで“映画の灯”を守る存在でもある。

 年間五万円で映画が見放題となる「オフィシャルサプライヤー制度」や、若い客層を育てるため高校生以下の入場料を一律五百円にすることも試みる。一時は官設民営の「コミュニティシネマ」とする道も模索。二〇〇七年に約一万四千人の署名を集め市に要請したが、かなわなかった。

 入場者の減少傾向は続き「ピークだった開館当時の約六割」(土肥さん)。来年計画する運営費の募集では、目標をより高く設定し、広く支援を求める考えだ。

シネモンド

 映画界でクラウドファンディングが広がっている背景の一つが急速なデジタル化だ。この数年で一気に進み、映画館はDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)と呼ばれる配給方式に対応したデジタル映写機の導入を迫られ、設備費用をまかなえない映画館に廃業も相次ぐ。埼玉県川越市の映画館「川越スカラ座」は今年、クラウドファンディングで約二百四十六万円の支援を集めた。

 しかしシネモンドがあえて運営立て直しにもクラウドファンディングを使おうとするのは、映画の多様性を守る役割を果たしながら、厳しい経営を強いられるミニシアターの置かれた状況を、社会に問いかけたいという思いがある。「欧州では行政の支援があり、映画館はデジタル化のメリットを生かしている。日本では借金して設備を入れても、重荷を背負うばかり」と。

 もう一つの利点に「支援とともにコミュニケーションがとれること」を挙げる。「意見を聞き、映画館の運営に参加しているという意識を持ってもらえるようにしたい。そのために、支援のリターン(見返り)には、入場券より、何を上映するか選べる権利など、参加型のものを考えたい」と話している。

(以下省略)

(staff コハラ)