小さき声のカノン―選択する人々

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「小さき声のカノン」初受賞は江古田映画祭の「観客賞」!!

「小さき声のカノン」初受賞は江古田映画祭の「観客賞」!!

江古田映画祭フライヤー

2016年2月27日~3月13日にて開催された江古田映画祭。

たくさんの上映作品の中から、『小さき声のカノン』が観客賞を受賞いたしました。

観客賞 『小さき声のカノン』

今年はチェルノブイリ原発事故から30年、福島原発事故から5年にあたります。
映画に登場するベラルーシのお母さんたちの子どもたちを守ろうとする姿に、
多くの示唆と気づきをいただきました。福島の方たちの活動もこれに続くものだと思います。
江古田映画祭では、これまで鎌仲監督の“核をめぐる三部作”(『ヒバクシャ』『六ヶ所村ラプソディー』『ミツバチの羽音と地球の回転』)を上映してまいりましたが、
観客のアンケートの支持が最も多かったこの作品に観客賞を差し上げることにいたいました。わたしたちもまた、これからも大きな声ではなく、小さな声が響きあう存在でありたいと願っています。

第5回江古田映画祭実行委員会代表 永田浩三

 

江古田映画祭写真


~~監督からのメッセージです~~

毎年、ご招待いただいている江古田映画祭より連絡があり、「小さき声のカノン」が
アンケート結果から1番良かった映画、ということで「観客賞」を受賞いたしました。
これまで全く無冠だったのですが、初受賞がこの江古田映画祭「観客賞」だということで、
スタッフが「もっともふさわしい名誉の賞」と、全員で喜んでおります。

原発事故は被災者に多様な問題をもたらしました。避難による
ふるさと喪失、家族離散、経済的損失、とりかえしのつかないものへの喪失感。
汚染された土地に住むことの不安、怒り、分断、抑うつ。
数えあげたらキリがありません。
その中でも私は「放射能による被ばく」が問題の核心だと考え、
「小さき声のカノン」を監督しました。

事故から丸5年。日本社会を見渡してみて下さい。
どこに放射能や被ばくの危険を声高に訴えるメディアがあるでしょうか?
東京の主要な駅には目下「福がいっぱい福の島」というキャッチコピーがついた
美しい福島の風景、食、祭りを描いたポスターが貼られています。
それを見た人々は誰しも、「ああ〜もう福島は復興したんだ」と思うでしょう。
現実はそうではない、苦しんでいる人々が未だ多勢いるし、
放射能の問題も全く解決していないのに、です。
あの事故がなかったことにあたかもされているような流れを感じています。
カノンのような映画は「風評被害を助長する」と批判されるような風潮です。
それでも 私は放射能の影響は本当にこれからが大変だな、と感じています。

ベラルーシでもウクライナでも住民が自分の周りに起きて来た夥しい病気を実際みて、
集まり、政府に声を上げて救済を求めていったのも5年目ぐらいからでした。
まだまだこれからです。

「小さき声のカノン」、自主上映をぜひ皆様の地域で開いていただけたら、と思います。

 

鎌仲ひとみ

 

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