東京新聞・言いたい放談「先手必勝」

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東京新聞「言いたい放談」2013年12月18日(水)朝刊放送芸能面に掲載

特定秘密保護法案が衆院、参院とも強行採決されてしまった。人権擁護に取り組む米国のある財団は「今世紀最悪の法」と断言。議論の時間は衆参合わせて六十八時間しかなかった。民主主義の根本を踏みにじった今回のやり方を非常に多くの国民が目撃した。
「権力」と「資本」というものは何事も用意周到に手回しをしてから事に及ぶものだ、と水俣の映画を撮り続けた故土本典昭監督が話していた。原発の建設計画などを見ていると、まさにそうだ。
安倍自民党政権は国民に知らせず、水面下でさまざまな戦争法制を準備している。用意を整え、地歩を固めて畳み掛けてくる気配を感じる。武器輸出三原則を緩和したり、国家安全保障基本法や防衛大綱の見直しを画策したり…。「戦争ができる国に」というなみなみならぬ意欲が伝わってくる。中でも秘密保護法は超重要法案。先手を打って市民の反対をかわすため乱用される可能性をはらんでいる。というか、そのためにつくったようなものだ。
これまで市民に情報が届く頃に向こうは準備万端、というケースが多々あった。私たちが先手を打つためには想像力を働かせねばならない。今回の法案に賛成した議員の名前を覚えておこう。法の施行まで一年だが、やはり廃案にするしかないと思う。 (映像作家)

次回掲載は2014年1月15日です。

どうぞお楽しみに。