東京新聞・言いたい放談「チョコに愛を」

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東京新聞「言いたい放談」2014年1月29日(水)朝刊放送芸能面に掲載

そろそろ毎年おなじみのバレンタインデーがやってくる。この時期、チョコレートが大量に売れる。私はイラクに医療支援をするNPOの理事をしているのだが、この十年、資金集めのためにチョコを売っている。今年の販売数は十六万個、売り上げはおよそ8千万円になる。全国でこのチョコレートを熱心に買ってくださる方がものすごく沢山いらっしゃるのだ。
三一一が起きてからは福島へも支援をするようになった。
イラクの白血病やがんになった子どもたちが絵を描いてくれ、いつもその絵をパッケージのデザインに使っている。それがカラフルでとても評判がいい。また、中に入っているのは北海道の名店、六花亭さんのハート型のチョコレート三種類。16万個を小さな缶に社員の方が手で詰めて下さる。遠い国の子どもたちのために実に多くの大人が、愛を注いでくださってきた。おかげで治療を受け、子どもたちは白血病やガンから生還できた。三一一が起きた時、子どもたちはバグダッドでチャリティーコンサートを開いて日本のために募金を呼びかけてくれた。お互いを心配しあって、つながりあって、助け合う。お金だけではない関係がこの10年、積み上げられてきたと感じる。お金がなければできないことも多いけど、やはり、そこに愛が注がれ、伝わったからだろうと勝手に思っている。

(映像作家)

次回掲載は2014年2月12日です。

どうぞお楽しみに。