東京新聞・言いたい放談 「日本にもバカンス法を」 

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「日本にもバカンス法を」       東京新聞 2013年8月28日(水) 朝刊 放送芸能面に掲載

 八月半ばを過ぎても酷暑が続いている。昨日、北海道での撮影を終えて、夜の便で羽田に戻ってきたが、東京上空には熱気が渦巻いているように見えた。
 
 その下にはネオンがきらめいている。異常なほど暑いこんな時にも東京には人口が集中している。お盆で若干減るとはいえ、東京の人口集中は変わらない。ヨーロッパでは長い夏休みをとって家族総出でバカンスに出かける。フランスではバカンス法という法律でその権利が保証されている。働き続ける日本人には縁遠いバカンスだが、そろそろ日本でも導入を考えてみたらどうだろうか?なぜヨーロッパでは休めるのに日本では休めないのか?バカンスを取ると経済が失速するのか?熱中症になるほど働き続けることは幸せなのか?
 
 スウェーデンでは夏に原発を全て止めて点検している。みんな、田舎暮らしやアウトドアを楽しんでいるから電力消費が下がるのだ。子どもたちには宿題も出ない。それでもスウェーデンの大学は国際的に東大より上にランク付けされている。バカンスとは健全な肉体、生きる喜びを再確認する機会だとフランス人は捉えているとか。経済成長しなくても生活が豊かになるなら、その方がいい。夏を過ごす人々が地方を訪れ、お金を落としていけば地域も発展するだろう。原発を動かすより、みんなで休もう。(映像作家)

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次回の掲載は、9月11日(水)です。

どうぞお楽しみに。